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和の伝統芸能 歌舞伎に触れる

和の伝統芸能 歌舞伎に触れる

世界が注目する舞台芸術のひとつ、歌舞伎。 観る者の心を虜にする要素が詰まっている 伝統芸能の世界を楽しんでみましょう。

江戸と上方で独自の地位を築く

江戸時代より大きく発展した、幅広い層を魅了する粋なエンターテインメント。

出雲の阿国が演じた 「かぶき踊り」

歌舞伎は、1600年頃に出雲大社勧進のため諸国を巡っていた阿国が、京で男装して「かぶき踊り」を演じたのがはじまりとされています。これが瞬く間に大衆にヒットし、遊女屋が取り入れたところ風紀の乱れという理由から取り締まりの対象に。その結果、成人した男性による「野郎歌舞伎」という形が定着し、現代に通じる歌舞伎の姿へと進化しました。

その後、歌舞伎は武士中心の町・江戸と町人が集まる上方(大阪/京都)で独自に発展を遂げます。江戸では勇猛果敢な芸風が好まれるようになり、その中心となった江戸役者が初代・市川團十郎です。團十郎は江戸歌舞伎の創始者とされ、市川家の屋号である『成田屋』は歌舞伎界の中でも別格。いっぽう、上方では優美な芸風が好まれ、初代・坂田藤十郎が中心的な役者として活躍しました。

出雲阿国像(京都市四条大橋)/ 九代目市川團十郎像(浅草寺)
押さえておきたい屋号と演目

歌舞伎役者は、それぞれ自分の屋号や家紋を持っています。屋号は名字の代わりのようなもの。江戸歌舞伎の創始者とされる成田屋は特別扱いされるものの、特に屋号ごとに明確なランク付けがあるわけではありません。また、歌舞伎の演目は大きく分けて(1)室町・鎌倉時代が舞台の「時代物」、(2)江戸時代が舞台の「世話物」、(3)踊りや能・狂言が題材の「所作物」に分かれます。代表的な演目から観ると、より歌舞伎の魅力が実感できそうです。

著名な演目 / 主な屋号と中心人物
歌舞伎座<四月大歌舞伎>

歌舞伎座<四月大歌舞伎>
平成31年4月2日(火)~26日(金)

【昼の部】午前11時 開演
平成代名残絵巻 他

【夜の部】午後4時30分 開演
実盛物語 他

贅沢な大人の嗜み"傾き者"の世界を知る

歌舞伎の語源は「傾(かぶ)く」=風変わりな者、から。今では国の重要無形文化財に指定されるまでに。

知っておくと"ツウ"気分!歌舞伎をもっと堪能しよう

格式高いイメージが持たれがちな歌舞伎ですが、少しでも情報を仕入れておくことで、より身近に。
歌舞伎の魅力を知れば、新しい世界が開けるかもしれません。

地方にもたくさん。伝統の芝居小屋

内子座(愛媛県内子町)/ 八千代座(熊本県山鹿市)

実は日本全国、歌舞伎を上演する劇場は意外に多いのをご存知でしょうか。地方では、プロの役者に憧れた素人が演じる「地歌舞伎」が独自に根付いたため、伝統ある芝居小屋が今も大切に残されています。十八代目中村勘三郎の襲名披露公演も、昔ながらの芝居見物の雰囲気が味わえる全国の芝居小屋でおこなわれました。

  • 歌舞伎の引き幕は江戸幕府公認の証?!
    黒・柿色・萌葱色(もえぎいろ)を使った3色の引き幕は歌舞伎の舞台でおなじみ。正式名称は「定式幕」といい、その起源は江戸時代までさかのぼります。ただ、どの芝居小屋にもあったわけではなく、江戸幕府から許可を得た芝居小屋のみが使用できた由緒あるもの。歌舞伎が上演される劇場で定式幕に使われる色は微妙に違いますが、陰陽五行に基づいた赤・白・黄・青・黒のうちの3色と決められています。
  • 歌舞伎の掛け声「大向こう」の謎
    歌舞伎を観に行くと、客席のどこからともなく聞こえる「音羽屋!」「松嶋屋!」という掛け声。江戸時代、舞台から一番離れた向こう側から、役者が見得をした時などに声を掛けていたため大向こう(おおむこう)と呼ばれるようになりました。絶妙なタイミングで芝居を盛り上げる役割があるため、今は主に「大向こう会」という団体の人たちが活躍しています。
現代に残る歌舞伎由来の言葉

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