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巨匠の輝き ~ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

巨匠の輝き ~ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

生誕250周年。アニバーサリーイヤーに送る、ベートーヴェンの波乱な音楽人生。

生誕

祖父も父も宮廷歌手だった

ベートーヴェンは1770年12月、ドイツのボンで生まれました。祖父は宮廷歌手として成功し、父ヨハンも❶宮廷歌手という音楽一家です。当時、作曲家モーツァルトが、すでに「神童」と呼ばれ評判になっていました。ベートーヴェンは父から「第2のモーツァルトを目指せ」とばかりに厳しい音楽教育を受け、7歳でピアノ演奏会に参加。その後、ピアノだけでなくオルガンやヴァイオリン、ヴィオラ、作曲などの指導も受け、13歳で宮廷オルガニストとしてデビュー。給与をもらい、貧しかった家計を支えていたといわれています。

❶宮廷音楽はハプスブルク家の象徴

  • ハプスブルク家の居城、ウィーンのシェーンブルン宮殿
    宮廷音楽はドイツ系の大貴族、ハプスブルク家の庇護のもと花開きました。儀式やパーティには優れた音楽家たちを宮殿に雇い入れ、最良の音楽を愉しんでいたとか。

  • ベートーヴェンハウス
    ドイツの街ボンに残されている、ベートーヴェンが21歳まで過ごした家。現在は記念館として直筆の楽譜や演奏した楽器などを展示。

青年期

ウィーンにて音楽家人生の第一歩

ベートーヴェンは16歳のとき、❷モーツァルトに弟子入りを希望しウィーンを訪れます。しかし、母マリアの突然の訃報によりボンへとんぼ返り。また、母に続くようにして父も病気で失い、ベートーヴェンは若干22歳にして弟二人を養うために、音楽の都ウィーンで単身、音楽家人生を歩み始めることになりました。ウィーンでは古典派を代表する作曲家 フランツ・ヨーゼフ・ハイドンに弟子入り。ハイドンの元、作曲法を勉強しながら曲を作り、貴族の子どもたちにピアノを教えつつ、演奏会では人気のピアニストとして名を馳せます。

❷モーツァルトは大の卵好き?!

  • 今でも、いくつも卵を使った卵焼きを"モーツァルト風"と表現します。これは、史実によると、卵好きのモーツァルトがいつもオペラに呼ばれると卵6つの目玉焼きを注文したことによるのだそう。
  • ウィーンのベートーヴェン像
    ベートーヴェンの生活が上向いてきたのは24歳頃。
    ボンから弟二人をウィーンに呼び寄せました。

絶頂期

「傑作の森」を迎え楽曲を量産

ベートーヴェン=耳が聞こえない(難聴)作曲家、と知っている人は多いかもしれませんが、30歳になると、ほとんど聞こえない状態に。一度は自害を考えたものの、音楽家から作曲専業に転身することで難聴と向き合い、そこから次々に❸楽曲を量産します。特に1804~1814年の10年間は「傑作の森」と称され、『運命』『田園』『エロイカ』といった高い完成度の交響曲やオペラ用楽曲などを次々と製作・発表。なお、“ぶっきらぼう・癇癪持ち”など世に広く知れ渡っているベートーヴェンの印象は、人の話がよく聞こえないところから与えてしまったようです。

❸ナポレオンに捧げるも……

  • ナポレオンが戦勝して建設を命じたパリの凱旋門
    当時、フランスでは平民出身のナポレオン・ボナパルトがヨーロッパの大半を征服。その活躍に感動し、交響曲『ボナパルト』を捧げようとするも皇帝になってしまったことにガッカリ。譜面は破いて捨ててしまったとか。
  • ベートーヴェンの散歩道
    ウィーン郊外にある小川沿いの道を歩きながら、ベートーヴェンは交響曲『田園第2楽章』の構想を練ったといいます。

晩年期

苦悩に溢れた56歳の生涯

今では年末の風物詩となっている交響曲『第九番』などを作曲した晩年。ベートーヴェンは、後継者と考えていた甥の養育権をめぐり実弟と対立、数年間作曲活動を停滞させています。そして1827年、身内との軋轢も負担となったのか、病で56歳の生涯に終幕。病床での最期、相手を睨みつけるようにして「諸君、喝采を。喜劇の終わりだ」とつぶやいたと伝えられています。ベートーヴェンの作曲スタイルは、納得いくまで何度も楽譜を書き直すもの。❹人間関係や家庭環境など、苦悩に溢れた人生の中で作られたからこそ、ベートーヴェンの音楽は今もなお聴く人の心を激しく揺さぶるのかもしれません。

❹気難しい性格が災いしています!

  • フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
    癇癪の気があったとされるベートーヴェンは師匠ハイドンともケンカ別れに。それでも、弟子にしたツェルニーはその後、順調に才能を伸ばし、ピアノ演奏の歴史に名を残しています。
  • ベートーヴェンの墓
    墓があるのはウィーン中央墓地。メトロノームの形が訪れる人々の目を惹きます。

<ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 開催中止のお知らせ>

2020年5月1日(金)~4日(月・祝)まで、東京国際フォーラムを中心に開催を予定しておりました「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020」は、このたびの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、開催中止が決定となりました。
つきましては、「まち楽らし2020年4月号」誌面で告知しておりましたコンサートチケットのプレゼント企画を中止とさせていただきます。

既にお申し込みいただいた会員様、お申し込みを予定されていた会員様に心よりお詫び申し上げます。

今後のプレゼント企画の実施については未定ではございますが、これからも会員様にお楽しみいただける企画をご案内して参りますので、引き続き「まち楽らし」のご愛読をよろしくお願いいたします。

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